看護師をしていても、解剖生理で一番難しく感じるのが「循環器」です。

これは、医師でも一緒で循環器専門医と他の内科の医師ですら、血圧コントロールに関しては特に価値観がまったく違うのです。循環器の領域では、点滴を落とすスピードまで管理するのが普通ですが、同じように心疾患を持っている患者さんが一般内科に入院して、レントゲン上多少心不全の診断がついても、500mlの点滴を2時間ぐらいで滴下してしまうケースなどがあります。

あなた自身は、点滴の落とす速度まで管理する理由が分かりますか?心不全についてしっかりと理解ができていると、どのように心臓に負荷がかかっているのか、どのような症状に注意すればいいのか?それが見えてくるのです。サロン業務を主体とするセラピストや整体師の方などで、オイルマッサージなどを取り入れているサロンも多いのですが、そこで注目するのは「浮腫み」ですね。しかし浮腫みのメカニズムを答えらえた方は、私が起業して沢山のセラピストの方にお会いしましたが、誰一人として相手に伝わる説明ができた人はいません。しかも、心疾患と見分ける「浮腫み」について理解できている人はいなかったのです。

女性を対象にしているサロンの場合、「浮腫み」「冷え」はお客様にも改善をする必要性について話をするのに、それが起きているメカニズムが説明できないのは不自然ですよね。でも、そんな不安もこのDVDで「心臓・循環器系」について学ぶと、血液だけでなく、組織液、リンパ液との関連性が分かるようになるのです。決して難しくはありません。私自身、どうしても分からなくて看護師5年目で循環器へ転職したのですが、CCUと病棟のどちらも経験し、2年経った頃、「十分学んだ」と自分に納得した上で退職をしました。難しく考えてしまうのは、頭で「大循環」「肺循環」について理解しようとしているからです。

心臓の解剖生理学が理解できると、目の前で倒れた人がいても、冷静に心臓マッサージで蘇生処置をすることができるようになります。AEDを探している時間よりも、すぐに対処できる方法があるのです。心臓発作はどれだけ素早い判断ができるかで、目の前の命をあなたも救うことができるようになります。生活習慣病が増えた事で、30~40代の急性心筋梗塞による突然死も増えてきました。あなたの大切なパートナーが目の前で倒れたとしたら?もちろん、動揺もするでしょう。

それでも、あなた自身が目の前の大切な人を助けることができるのです。

私自身、起業して初めて関わった方が、41歳という若さで心筋梗塞で他界しました。彼の奥さまは、看護師であり私のサロンの1番最初のお客様です。ストレス社会で生きる私たちは、思っている以上に身体を壊し、心臓に負荷をかけてしまっていることにも気付かず、彼のようなケースで命さえも失ってしまいことがあるのです。あなた自身が、心臓の解剖生理学に知識があったとしたら、きっと彼のような致命的な心筋梗塞になったとしても、少しでも早く蘇生して病院へ搬送できれば助かることもあるのです。そんな知識も、このDVDでぜひ身につけてみて下さい。